2012年、7月初旬。学生分科会で一周年イベントの企画をする中で、長岡大学からブースでまちキャンのロゴの形をしたお菓子を販売するという案が出されました。
型の制作を技大と高専が、パッケージデザインを造形大が、企画と販売を長大が…『三大学一高専のコラボ商品』といった素敵なコンセプトで、この企画はスタートしました。
7月中旬には試食会を行なうことに。クッキー、スコーン、ブラウニーの3種類。
「最近注目されてきている米粉を生地にしたい」という長大の学生さんの意見もあり、米粉で作ってみました。この時はまだ型もできておらず、成型を手で行なっていました。正直、味もまだまだ荒削り。スコーンにいたっては…味がない!?
米粉には、「栄養価が高い」・「もっちりとした食感」・「アレルギー対応食品」などの魅力がありますが、その反面「膨らみにくい」・「冷やすと固まる」・「崩れやすい」というちょっと困った特徴があります(使い方次第なんですが…)。
早い話が作り方を間違えると、パサパサしてお腹にたまるお菓子になってしまうんです。口の水分が完全に奪われた試食会。自然と無口になります。ちょっと落ち込む長大生。「改良の余地あり」ということで、次回に持ち越しとなりました。
そしてその試食会の日に、新たな問題発生!
型が衛生面上の理由で、制作不可能であることが判明しました。当日の販売予定数は300個。一つひとつ手で成型するなんて、とても出来ません…。
業者に頼むにしても、小ロット過ぎて膨大な費用がかかってしまう。何か打開策はないものかと、某ネットショッピングサイトで情報収集したところ…。
ありました!まちキャンのロゴマークにそっくりな型が!!
…はい、三角パンの型ですね。多少サイズは大きくなってしまいますが…というか一口サイズが手のひらサイズになりますが、形はまちキャンのロゴそのもの!
ワンクリックで10個買い。今の世の中は便利ですね~。
そんなこんなで8月下旬に2回目の試作。型を使ったので見た目もきれいだし、味も改良されてすごく美味しい!相変わらず1枚でかなりの満腹感ですが、ホコ天で食べ歩くにはベストの状態まで持ってこれました。
なんということでしょう…あの口の水分を奪うスコーンが、匠の技により見事にデコレーションされ、本物のカフェ顔負けの看板メニューに…。
その後、販売の見通しがついたので、保健所へ販売許可を申請。その際のやり取りで、お菓子の個包装が出来ないことが判明します。造形大にパッケージデザインをお願いしたかったのに…と若干落ち込みましたが、何とか当日の販売までこぎ着けたのでした。
まちキャンロゴマークのお菓子は、このようにたくさんのご協力のもとで完成しました。裏方で動いてくださった学生さん、まちキャンのボランティアスタッフの皆さんに、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました!!