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「ゆきぐに羽越」の冬空に挑む
〜お天気ビジネスの最前線から〜
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日 時 |
@2014年4月13日(日) A4月20日(日) 10:00〜11:30(計2回) |
場 所 |
まちなかキャンパス長岡 |
講 師 |
気象予報士 高野 哲夫さん |
対 象 |
一般・社会人 ※日常的にインターネットを利用している方を想定しています。 (インターネットを使わない方も受講いただけます) |
受講料 |
400円 |
定 員 |
30名(先着) |
申 込 |
講座は終了いたしました。  |
内 容
- 第1回 テーマ『お天気ビジネスと雪国の話』
- 気象台の予報とは一味違った、レア&ユニークなお天気情報を提供する仕事”お天気ビジネス”を紹介します。天気予報はどのように作られるのか、なぜ日本海側では雪が降るのか、天気図の見方といったお天気の基本を交えて、ローカル天気予報の舞台裏?をお話します。
- 第2回 テーマ『ここが違う!新潟と山形のお天気学』
- 私たちの住む新潟県とお隣の山形県は、同じ雪国でも雪の降り方が違います。キーワードは”風”。山形県生まれの講師が、両県の降雪の特徴や違い、そして特に雪が降りやすい「魔の時間帯」とそれらのメカニズムについて、独自の視点からお話します。
講師紹介
- これまでの活動
- 「雪国に生まれ、雪国に育ち、そして今、雪国・羽越の空に挑む」
山形県米沢市出身。大学の工学部では機械工学を専攻する傍ら、気象予報士試験に合格。大学院で計算バイオメカニクスを専攻する傍ら、独自に局地気象の研究も並行して進める。半導体集積回路(システムLSI)の設計技術者を皮切りに、情報サービス会社における気象コンテンツ事業、大学工学部の産学官連携研究員(熱エネルギーシステム工学)、大学院非常勤講師(特別講義)、学習塾の講師など幅広い分野の業務に従事。この間、気象に関する業務としては、計算気象シミュレーションに関する技術開発や農業・建設分野向けの強風・降水に関する局地予報業務を経験。
現在は長岡市内の気象情報会社に所属し、道路除雪作業支援のための降雪量および気温の予報業務に関わる他、独自の計算気象シミュレーション解析(科学技術計算)の中枢を担っている。
主な専門分野は山形県と新潟県の局地気象。特に(CAEにも応用される)熱流体工学に基づく山岳地形を加味した計算気象シミュレーション(=コンピューターによる科学技術計算)。日常の予報業務の傍ら、局地気象に関する研究を独自に進め、(公社)日本気象学会での研究発表や学術誌「天気」への論文投稿なども積極的に行う。
2007年には研究論文「熱輸送を伴う3次元乱流数値シミュレーションを用いた山形県置賜(おきたま)地方の冬季局地風の解析」に対して (一社)日本気象予報士会より「木村賞」を受賞。
- 趣味または最近気になること
- 専門分野に留まらず様々な分野のセミナー・講座を受講して、視野・見聞を広げ、職業・世代もバラエティーに富むクラスメートとの交流を楽しむこと。これまで新潟国際情報大学の公開講座では、英会話、マーケティング、コーチングスキルなどを受講し、昨年は長岡起業・創業塾を受講しました。
- この講座のPRポイント
- 「お天気」や「気象」に関する書籍は数多く世に出ています。また、テレビをつければお天気キャスターが分かりやすく解説しています。これらの一般的な視点とは異なる「ビジネス」や「ローカル」に主軸を置いてきた講師自身の経験から、新しい切り口の「お天気」の話題を提供したいと思います。
- 受講生の皆さんへひとこと
- 現在では、テレビやインターネットでも、ピンポイントの天気予報やメッシュ状に分割されたエリア単位の細かい予報、さらには時間帯毎の天気や気温の変化まで、簡単に、しかも無料で見ることができるようになりました。その一方で、このような天気予報とは異なる、特定のエリアや特定の要素にターゲットを絞った「オーダーメイドの局地予報」が求められています。
山形県米沢市のとある「電器(デンキ)屋」に生まれた倅は、紆余曲折を経て「天気(テンキ)屋」になりました(笑)。今では、「オーダーメイド」に応え得る地域の気象情報を配信するため、日夜、局地気象のメカニズムの理論的解明や予測に挑んでいます。
山形県と新潟県は豪雪地域でお隣同士です。故郷である山形県置賜(おきたま)地方、そして縁あって新潟県中越地方の局地気象を見続けてきた経験を基に、両地域の冬の気象の特徴や簡単なメカニズム、局地予報のビジネスについてもお話したいと思います。